ついに12月の発行をもって雑誌アルネが終わってしまいます。
ふとしたきっかけで第1号を手に取ったのが、
今から7年前、結婚したての頃でした。
思えば、住まいのこと、器のこと、職人さんの手仕事のこと、
料理のこと、環境のこと、
新しく家庭を築いていこうとしている身にはとても新鮮で、
いろんな意識を高めてもらった気がします。
毎回誌面は大橋さんの多彩な人脈による貴重な取材で構成されていて、
この号を手に入れた時は、「うそ〜!」と驚きましたっけ。
私は村上春樹さんの本が好きで、エッセイ、小説、全部持っているのですが、
(息子の命名にも勝手にお名前頂戴してしまった)
プライベートを出さないその大作家の自宅が
何ページにも渡って紹介されていたのですから。
それによるとダイニングではウェグナーのザ・チェアをお使いで、
お仕事場には大量のLP盤があって、
薪ストーブがあって、
当然だけど書庫があって、
と、世のハルキファンがよだれを垂らしちゃいそうな取材なんだけど、
ぜんぜん宣伝なんか打たないしアルネの中でも特に目立たなくさりげなく載ってるし、
きっとあまり知られていないんだろうな〜。
それにしてもこんなこだわりが詰まった雑誌が終わってしまうのは
本当にさみしい。
これを読むと、もっと生活を丁寧にしよう、と
気持ちも新たになったものでした。
こつこつ集めた全30巻は、
おばあちゃんになっても手元に置いておく宝物になりそうです。