岩手県宮古市に、素朴で素敵な、道具としてのカゴがあります。
横田かご、といいます。
昔は宮古の漁港で、獲った魚を運搬するためのものだったそうなので、
その頑丈さは折り紙付き。
それでも一時期は価格の安いプラスチック製に押されて
途絶えてしまった時もあったそうです。
そんな横田かごを、ただいま日本でたった一人、
復活させて作り続けているおじいさん。
地震の数日後に喜寿を迎えられたそのおじいさんが、ご無事だったと知りました。
自分の身内の事のように嬉しいニュースでした。
早く生活の基盤が整って、
以前のように元気にカゴ作りをされる日が戻られるのを願っています。
私はこのカゴを、パントリーの奥の洗濯機の前に置きました。
通気性があって型くずれせず、ささくれがないので、
洗濯ものカゴとして愛用させてもらっています。
とても優れたカゴなので、ぜひ多くの人たちに知ってもらいたいな。